41歳独身女のドン底日記改め、40代わたしの幸せな日常(今日のところは)

彼氏なし友達なし定職なし、でも幸せになりたかったので婚カツしてスピード婚しました!

世の中には2種類の人間がいる。箱を捨てる者と捨てない者だ。

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先週、京都に行ったら、牛乳石鹸がえらいことに。

来年発売90周年らしく限定ショップがオープンしていました。そこで流れていた牛乳石鹸の歌がなかなかシュールでよかったです。歌詞が3番まであるって知ってましたか? 

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 公式サイトから引用(https://www.cow-soap.co.jp/event/museum/

 

最後の※がいいですよね。

あと、2番と3番のテイストを合わす気のなさもいいです。

 

1931年にこの曲を作詞作曲した三木鶏郎は日本で初めてCMソングを作った人で、牛乳石鹸のほかに、森下仁丹の「ジンジン仁丹、ジンタカタッタッタ」とか、ルル の「くしゃみ三回 ルル三錠」とか、キリンレモンキリンレモンキリンレモン」とか、60年以上たった今でも知られている作品を残しています。

あと、ディズニーアニメで初の日本語版音楽監督を務め、私が大好きなトムとジェリーの主題歌を作った人でもあります。

 

そんな人の歌詞にしては、「おちち」という言葉が情感的というかやや生々しいというか、とにかく少しそぐわない印象でしたが、謎の答えは箱にありました。

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 発売当初(1928年)から40年近く使われていた箱がこちら。

CMソングを作る時には、すでにこの箱があったから内容が引っ張られたんですね。

あるいは、クライアントが相当”牛の乳”にこだわっていて、デザイナーも音楽家もそれに従わざるを得なかったか。それだったらお気の毒です。

 

ただ、どちらにしても牛乳石鹸が90年もの長きにわたって親しまれてきたのは、キャッチーなCMソングと特徴的な箱の功績がかなり大きいと思います。

つまり、箱は単なる商品の容器ではなく、商品に個性や付加価値を付けるものになり得るということです。

たとえば森永やグリコのキャラメルとか、チョコボールはあの箱も込みで商品として認識されているところがあります。中身だけソフト包装されても何か違う。私の主観ですが。あるいは、お祝いでもらう箱入りの万年筆とかボールペン、時計などは、箱に入っていることが特別感とおめでとう感を演出しています。

 

で、本題ですが、

箱問題―もらう編―

私は牛乳石鹸やキャラメル、チョコボールの箱は躊躇なく捨てますが、贈り物をはじめ、高級なお菓子や小洒落た雑貨などが入っていた、いわゆる化粧箱というものがどうしても捨てられません。

中身は使ったり食べたりして箱はもう空なのに、何とか他の使い道がないかと捨てる以外の選択肢を探し続け、結局見つからなくて最終的に捨てることになるとわかっていても、毎回いったんは保管するという同じコースをたどります。

一方、ミニマリストの知り合いは、不必要なものを置いておく意味がわからないと言って、箱はもちろん、CDのジャケットや本のカバーまで捨てています。(それはちょっとどうかと思うけど)。同じ考えで捨てる派の人もいるでしょうね。

 

捨てる派の意見はわかる。

いるかいらないかで言ったらいらない。

でも、捨てるのはもったいないんだもの。

 

と、まあ、きれいな箱を前にすると常に優柔不断さとケチ臭い小心者ぶりをいかんなく発揮していた私ですが、先日、新たな問題に直面しました。

 

箱問題―渡す編―

今月始めに、お世話になっている会社に遅いお中元代わりのお菓子を贈りました。

お菓子を買ったのは小さなお店ながらもこだわりおいしいと評判の洋菓子店で、雑誌などでも「プレゼントに最適」とよく紹介されていました。その割には価格もお手頃で、焼き菓子25個で4000円ほど

ところが贈答用の箱は8個入りで1つ600円。無理やり詰めても3箱は必要で、箱代1800円!!

確かにその箱は、金具の留め金がついたトランクみたいな仕様でとても凝った造りでした。が、

会社への贈答品の箱なんて誰も見ないのに、商品の約半額を箱代が占めるってどうなん??!!

 

とはいえ箱なしというわけにもいかず、涙をのんでお支払い。

すると、渡した翌日に台風直撃。さらに地震もあって北海道に支社を持つその会社はてんやわんや。

私はかなり頻繁にその会社に出入りしているので、普段何かを贈った時は誰かがお礼を言ってくれるのですが、今回は一切何も言われず。

結局お菓子はちゃんと配られたのか、そして箱がどうなったのか、めちゃくちゃ気になって仕方がない。

 いや、お菓子はこの際どうでもいい、せめて一人でいいから「素敵な箱でしたね」と言ってほしい。

 

これはつまるところ、私がTPOを間違えただけの話で、本来このお店は家族や友達など少人数へのプレゼントに最適なのでしょう。だったら箱代600円はすごく高いってわけでもない。

箱代やラッピング費が別途かかるのはよくあることだし、実際その分の経費がかかっているんだから不当とは思わない。でも、箱を捨てる派のことを思うとけっこう複雑な気持ちになります。

 

後日、この一件を例のミニマリストに話してみたところ、

「それこそもったいない!どうせ捨てる箱に無駄なお金かけるぐらいなら、その分商品をグレードアップさせてバラ買いして、『いつもお世話になっていまーす』って直接みんなに配ればいいやん」と言われました。

ああ、なるほど。。。

 

 

私の機転のなさや世渡り下手までも露見させた箱問題。

何だか、どんどん迷宮に入り込んでいくような気もしますが、ひとつだけはっきりしているのは、今後ますます私は箱が捨てられなくなったということです。