41歳独身女のドン底日記改め、40代わたしの幸せな日常(今日のところは)

彼氏なし友達なし定職なし、でも幸せになりたかったので婚カツしてスピード婚しました!

君は僕を忘れるから、その頃にはすぐに君に会いに行ける

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まずはお礼を

このドン底日記も1ヶ月半がたち、読者が200人を超えました!!

う、嬉しすぎる…(´;ω;`)

 

正直、まったく期待してなかった展開に、驚くやら戸惑うやら。

特に、直近の記事は人が一番興味を持たないと言われている夢の話だったにもかかわらず、たくさんのスターをいただいて恐縮です。 

kiki4141.hatenablog.com

 

あの記事は、私が定期的に見る夢の雰囲気にぴったりだった西淑さんのイラストと、天才バンドの曲のおかげで、ずいぶん繊細でロマンチックなテイストになりました。

たいていはドタドタと騒がしく、おしゃれでも知的でもない生活を綴っていますが、よければ、これからも覗きに来てください。

 

 西淑さんのイラストは、こないだ買ったこの本から。

なくなりそうな世界のことば

なくなりそうな世界のことば

 

 

スターやブックマーク、コメントなど、自分の書いたものにダイレクトに反応があることにとても励まされています。

なかでもフェスの記事について「会場の空気感が伝わってくる」というコメントや、夢の記事について「夢で続きを見るほど楽しい思い出だったんですね」というコメントをいただいた時は、とても嬉しかったのと同時に、こんなに的確で人柄が表れるような言葉を私も持っていたいと憧れました。

作家の向田邦子が渋谷駅で切符を買おうとして窓口でうっかり「渋谷1枚」と言ってしまったら、駅員が穏やかに「タダですよ」と返答し、その言葉の粋さにほぉーっとなった話を本に書いていましたが、まさしくそんな感じです。

よくわからなくなってきましたが、とにかく、読んでくださってありがとうございます。皆さまに感謝しております。

 

 

さて、最近の話などを。

婚活パーティーでの怖い話

約1年ぶりに婚活パーティーに申し込んだところ、女性の数が足りないから別のパーティーにも無料で参加しないかと言われて1日2回パーティーをはしごしました。

まあ、チャンスが増えるのはいいことだと思っていたら、2回目のパーティーに参加していた男性の半数が1回目のパーティーと重複していて、もう笑ってごまかすしかないというトホホな結末に。

重複してた中には1回目でマッチングした相手もいたからね。お互いさまだけど、しょっぱいですわ。

 

こうなったら、いかにこの無為な時間を楽しむか。

いや、無理でしょと自分でも諦めていたんですが、希望の光が見えたんですね。

それは、怪談。

相手と実のある話をする気もないけど、黙っているのも気詰まりという時に怖い話を聞くっていう方法、意外とアリでしたよ。リアクションもとりやすいし。

私に長野県の旅館で起こったという話をしてくれたAさんも重複組でしたが、持ち時間をフルに使って披露してくれた渾身の怪談がとても気に入ったので、誰からも望まれていないのは承知の上で、紹介したいと思います。

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それは夏のことでした。

Aさんと友人は長野県までツーリングに出かけたのですが、いつも宿は現地で探すスタイルでした。ところが、夏の長野は観光客でどこもいっぱい。散々、満室と断られ続け、今日はもう野宿かと覚悟した時に1軒だけ古びた旅館が空いていて、泊まれることになりました。

通された部屋は離れになっていて、薄暗くて湿っぽい雰囲気でした。なぜか客がいない宿、そして陰気な部屋。Aさんはかなり嫌な気がしましたが、1晩だけ我慢すればいいと思って、疲れて先に寝ている友人を置いて、大浴場に行きました。長い廊下を歩く自分の足音、ガラガラと浴場の扉を開ける音、誰もいない湯船に入る音、辺りがシンと静まり返っているせいですべての音が大きく響いて妙に落ち着かない気持ちだったそうです。

浴場は男湯と女湯が壁で仕切られていて上部が開いている、銭湯のような造りでした。女湯の方は真っ暗。とにかく早く汗を流して出ようと思っていると、不意にパチっと女湯の灯りがつきました。でも、その前に女湯に向かう足音も戸を開ける音もしなかったし、じっと湯船に浸かって様子をうかがっていてもまったくの無音。どういうことか考えているうちにどんどん怖くなってきたAさんは体も洗わずに浴場から飛び出して慌てて部屋に帰りました。途中で女湯を見ると灯りは消えていたそうです。

今のはなんだったんだ、と思いながら部屋を見渡すと古い鏡台が目についたAさん。何かに操られるように手が勝手に動いて引き出しを開けると、中は空っぽで、ただ、女性の長い髪の毛が2、3本入っていました。

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この後、尼さんが出てきて、これは旅館で心中した女の霊でどうやらAさんに取り憑いてしまったとわかるんですが、明らかに嘘くさい結末部分はなしとしても、結局、Aさんは何も具体的な体験をしていないんですよね。霊を見たわけでもないし、何かされたわけでもない。なのに、いかにもな雰囲気だけが伝わってくる。

これこそ、ゴシック文学の真髄ではないでしょうか。

 

これを稲川淳二が語ったら、どんなに風情のある話になるだろう。。。

昔は早口で多少聞き取りづらかった稲川淳二の怪談も、今では円熟味を増してさながら落語の名人芸のよう。

私は夜な夜なその名人の話術に聞き惚れているのですが、なんとAさんも「寝る前に稲川淳二の怪談を聴く」というではありませんか!

さらに、稲川淳二オノマトペがいかに音感的に素晴らしいかという話で意気投合。

そういえばAさんは1回目のパーティーでも私に高評価をつけてくれていたし、今回も私を選ぶと言ってくれている。これは考えてみてもいいんじゃないか、と思ったのですが、、、

ひとつだけ問題が。それは、

 

私が約1年前に参加した婚活パーティーでもAさんは参加していて、その時も私を選んでくれたことを本人がまったく覚えていない。

 

結局、誰と出会い誰を選んだかも記憶に残らないほど婚活パーティーに行きまくっているAさんが一番怖いというお話でした。

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おまけ


ユニコーン 『すばらしい日々』

 

ユニコーンすかんちの『恋のマジックポーション』もカバーしてるんですが、民生が完全に曲を自分のものにしていて、聴くたびに感嘆のあまり笑ってしまいます。この頃の民生のかっこよさといったら!

目の前で本家を凌ぐほどの完コピをされたROLLYは「ユニコーン、うまいなあと思って見てた」そうです。いい話だけど、少し切ないですね。

 

おまけのおまけ


UNICORN 「恋のマジックポーション」