車なし女ひとり旅 長崎五島列島編⑤
上五島2日目。車なしで世界遺産を見に行くには、、、
2018年6月に世界遺産登録を果たした「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は12の資産で成り立っていて、そのうちの3つが五島列島の教会になります。
頭ヶ島天主堂以外の2つは下五島とはいえ、福江島とは別の島になるのでそれぞれ船で渡らなければならず、簡単には行けません。
アクセス的には上五島エリアにある頭ヶ島天主堂が一番容易で、しかも車なしでも市営バスで直近まで行くことができるという、願ったり叶ったりのスポット。
これは何としても行かねば!と、前日の夜、いろいろルートを考えていました。
観光案内所のお姉さんが言うには、午前中にたった1便だけ、まるで頭ヶ島天主堂を見学するためのような市バスの往復便があるとのこと。
頭ヶ島は終点なので通常はトンボ返りなのですが、その便だけは現地に30分滞在するそうで、車なしで世界遺産を見るにはこの方法しかない、ぐらいの力の入りようでした。
ただ、私としては30分の滞在時間は少し物足りないかな。せっかくならもっとゆっくり見たいし、レンタサイクル(3時間)で行くのはどうだろう。有川港から頭ヶ島天主堂までは10キロちょっとだから、往復2時間かかっても1時間は教会を見学できる。
うーん、バスと自転車、どっちにすべきか・・・と悩みながら眠りについたわけですが、
朝、雨降ってますー。はい、バス決定。
神様、迷いを断ち切ってくれてありがとう。
しかし、私は最弱の晴れ女として、晴らすことはできなくても必要な時は降らせないという特技を持っている!
案の定、朝食の頃には雨も止み、外出には何も困らずにすみました。
ちなみに朝食は大広間で食べるスタイルで、メニューも普通の旅館の朝ごはんでしたが、お味噌汁がめっぽう美味しかったです。
旅館のおばさんに「お味噌汁もう1杯飲む?」と聞かれた時は、よほど自分が物欲しそうな顔をしていたのかと思ったのですが、聞けばお味噌汁のおかわりは定番のようで、やっぱりみんな美味しいと思うみたい。ダシが違うのかな。
五島はあご(トビウオ)のダシが有名なのですが、おばさんいわく、有名になりすぎてあごはすっかり高級品になってしまい、家庭ではあまり使わなくなったとのこと。
この、観光客が増えて収益が上がるのはいいけど、それによって島の生活が変わってしまうことへの戸惑いや不安は、いろんなところでちょいちょい聞きました。
頭ヶ島もそれは同様。集落の保護と静かな環境を守るために通行車両と見学者の制限を行なっています。
そのため、頭ヶ島天主堂の見学には電話での事前予約が必要です(当日でも可)。
頭ヶ島パーク&ライドについて - くらしのガイド - 長崎県 五島列島 新上五島町公式
五島での支払いは「しまとく通貨」が超お得!!
「しまとく通貨」とは五島全域で使える電子マネーのこと。観光案内所などで登録申し込みをして購入します。
これの何がお得って、1セット5000円で6000円分のマネーが買えるんです。つまり、1000円タダでついてくるのと同じ。
宿泊施設や飲食店、おみやげ店はもちろん、バス会社の観光ツアーなどでもしまとく通貨が使えるので、申し込まない手はない!と思います。
購入は現金でもクレジットでもできて、チャージも可能。500円単位で使用できるので、たとえば1700円払う場合は1500円分しまとく通貨を使って差額200円を現金で払います。ただし、購入できるセット数は決まっているのでご注意を。(10セットまでだったかな?詳しくは専用サイトhttp://www.shimatoku.com/をご確認ください)
私もチェックアウトの際にしまとく通貨1セットを使って差額を支払い、実質1000円引きに。2セット使えばもっとお得でしたが、最初はそこまで使いこなせていなかったのと、ビビリなので1セットずつ買って足りなくなったら追加するようにしていました。
というのも、この通貨は使わずに残った分を現金化できないんです(だったはず)。
さらに有効期限は購入から2週間。だから余らないよう、使う分だけ購入することをおすすめします。
市営バスは車内も車外も楽しめる
頭ヶ島までは市営バスで片道30分。車内には上五島高校放送部の女子生徒による方言の交通安全アナウンスが流れていて、旅気分を盛り上げてくれました。
わが町、大阪でも時々巡回中のパトカーがこの手の方言アナウンスをしていますが、大音量で聞こえてくるのは、
「気いつけや!あんたのことやで!そのバッグ!」(=ひったくり防止のために、自転車の前カゴにバッグを入れる時は十分注意しましょう)
これに比べて、まだあどけなさの残る女子高生の「スピード違反は、いかんとよ~」という九州弁のかわいらしさといったら!
次に生まれ変わるなら九州の女がよかたい、としょうもないことを考えているうちにバスはぐんぐん山道を上っていき、
と思うと海岸ギリギリまで下り、
地獄のアップダウン。
自転車で来なくて本当によかったと心から思いました。
気づけば、竜馬の像が立っていたりもして、
そんなこんなで頭ヶ島に到着。あっという間の30分でした。
世界遺産、頭ヶ島天主堂を見学
頭ヶ島天主堂は、日本でも珍しい石造りの教会です。(上五島の「日本でも珍しい~」シリーズ3つ目)
鉄川与助が設計し、信者たちが付近のロクロ島から石を切り出して丘の上まで運び、1つずつ積み上げて10年の年月をかけて完成させました。
漢数字が刻まれた石がちらほらありました。「四九五」とは四尺九寸五分(約188センチ)という意味で、石の長さを表しています。積む場所を間違えないための印だったのでしょうか。信者たちが苦心しながら石を積み上げていった光景が浮かんでくるようです。
ガイドをしてくれた、この教会の信者の方によると、頭ヶ島天主堂が石造りなのも、完成まで10年かかったのも、お金がなかったからだそうです。信者がお金を出し合ってできるところまで造り、またお金を貯めて続きを造り、を繰り返して10年。その間にも厳しい弾圧を受けながらひたすら信仰を守り、教会建設を諦めなかった信者たちの覚悟と信念の強さを感じました。
窓のモチーフからもわかるように、頭ヶ島天主堂は花の装飾が多いことから別名「花の御堂」とも呼ばれています。
堂内の写真は「おらしょ こころ旅」から引用
http://oratio.jp/p_column/hanabana-soshoku
これらはてっきり五島の特産、ツバキの花なのかと思って尋ねたら、ガイドさんいわく茨なんだそう。キリストが処刑される時に茨の冠をかぶせられたことになぞらえていて、窓ガラスの装飾も茨のトゲを表しています。(頭ヶ島天主堂を紹介しているサイトのなかにははっきりツバキの花と書いているものもありました。自戒も込めて、記事を書く時はちゃんと調べよう!)
この天主堂はリブ・ヴォールト天井ではなく船の底のような形をした折り上げ天井で、石造りなので堂内に柱はなく、狭いスペースを有効的に活用していました。
教会のなかで話を聞いていたら、突如ゲリラ豪雨が!風を遮るものがないため、まともに暴風雨が直撃し、窓の周辺はまたたく間に水浸し。海のそばだから昔も嵐の時は大変だったでしょう。窓の色ガラスが強風で割れてしまってアクリルに差し替わっている箇所がかなりありました。
豪雨はバスの出発時間直前にピタリと止み、おかげで濡れることなく無事に帰れました。神様ふたたびありがとうございます。
海を望む一番いい場所にあるキリシタン墓地。
少しだけ報われたような気持ちになりました。
狛犬だらけ!有川神社
帰りにバスを途中下車して寄った有川神社では異常な数の狛犬に遭遇しました。
一対目(玉あり)
二対目(角あり)、三対目
三対目(前屈ポーズは珍しい)
四対目(筋骨隆々)、そしてなぜか牛までも
しかも各対とも見た目が全然違う!
どうしてこんなに狛犬が???と頭の中が?でいっぱいになりましたが、帰ってきて調べてみたら、ここは土地の3つの神社が合併してできた神社なのだそう。なるほど。しかし、もっと驚くべきことには、有川神社の祭神はなんと12柱もいる!
実は狛犬より神様の数のほうが断然多かったんですね。
元海寺といい、海童神社といい、有川神社といい、
上五島は教会だけでなく、寺社も要チェックです!
いよいよ、福江島へ!
旅行記②にも書いた通り、有川港からは福江島行きの船は出ていないので、1時間以上バスに揺られて奈良尾港へ。
そして、またもや私は驚きの光景を目にしたのでした・・・(煽ってばかりでスミマセン)
⑥へ続きます。。。
朝が来るのが憂鬱な夜に
以前、漫画家の福本伸行が何かのインタビューで
「いいことと悪いことは、自分の意志や行動とは
何の関係もなく起こる。
頑張ったからいいことがあるわけでもないし、
何かの罰で悪いことが起こるわけでもない。
そういう偶発的なことに意味なんかない。
絶望した翌日に希望があることもある。
だから、見切りをつけずに生きていくほうがいい」
というようなことを言っていた。
うろ覚えだから、もしかしたら
全然違うかもしれないけれど、
何もかもが嫌になった時に
ふいに、この言葉を思い出す。
そして、この歌を聴く。
恋愛は、チャンスでないと思う。私はそれを、意志だと思う。
このところ、ずっと書いている旅行記シリーズですが、その間にも日々の細々としたことは起こっていて、放っておくとプチプチ消えていくので今回は雑談の日記を。
昨日は遠方の取材が先方の都合で突然キャンセルになり、さらに少し前にベロベロに酔った昔の後輩から「週末、近くに行くからぜひ飲みましょー!」と電話があったこともあって、待つとはなく連絡を待っていました。
が、夕方になっても音沙汰なし。
さりとて、こっちから「今夜どうするの?」とわざわざ聞くほどの気分にもなれず、宙ぶらりんのような状態のまま、ぼんやり本読んだり音楽聞いたりブログ書いてるうちにすっかり深い時間になっていました。
酔っぱらいの言葉はあてにならないとはいえ、やっぱり後輩にとって私はその程度の存在なんだな、、、と多少しょんぼりしていたら、パソコンのメールに受信の通知が。
こんな時間に?と思いながら開くと、最近知り合って気になっている人からのメッセージでした。
その人がここ数ヶ月寝る間も惜しんで取り組んできたことがさっきやっと完了したという内容で、成果物も添付されていました。
そのこと自体は私とはまったく関係がないのですが、後輩の件があるだけに、できた時に私を思い出してくれたことがただ嬉しくてすぐに返信。
恋の駆け引き?知ったこっちゃねえよ。
でも、私も無駄に年を取っている分、こういう時に相手が何を求めているかぐらいはわかります。(年、関係ないか(^_^;))
ほしいのは「ねぎらい」と「称賛」。そして一番いらないのが「批判」。
だが、しかし・・・
添付されている成果物を見たら、明らかにもう一歩な感じ、、、だったんですよね。
それは言うなれば、もし大学生だったら今後の進路を左右する大切なレポート、社会人だったらプロジェクト成功の鍵をにぎる重要なプレゼン資料、のような、”ターゲットに目的を的確に伝える役割を果たすもの”なのですが、現状のままでは伝えきれていない。そのことを、言うべきなのかどうか、ものすごく迷いました。
添付はしているものの「感想を聞かせてほしい」とか「どう思う?」とかは一切書いていないので、完成報告と誇らしい気持ちが強いんだろうなあ。でも、結果が出なかったら、その人がせっかく今まで一生懸命やってきたことが無駄になってしまうし。
で、結局「完成おめでとう」「がんばったねえ」「お疲れさま」の3つを、もう少し大人の言い方でまず伝え、「でも、すごくいいんだけど、ここをもう少しこうしたらもっとよくなる気がするんだけど、どうだろう?」とへつらい度100%で送りました。
私がレポートの共同執筆者だったりプロジェクトの参加メンバーなら自分の意見も堂々と主張できるけど、最近関わったばかりの部外者が口を出すというのはちょっとねえ。
といって、黙っていることもできないんだよなあ。
幸せになれるのは男の間違いを見て見過ごせる賢い女ってわかってるんですが、なかなか難しいっす。
さらに難しいのは、私のことをほとんど知らないその人に、私はあなたよりかなり年上なのだと、どのタイミングで言うべきかということ(もしかしたら、すでにバレてる可能性もあるけど)。
”告白してもっと関係を深めたいけど、告白して今の良好な関係が壊れるのも怖い”、典型的な少女漫画展開。ただし、告白するのは年齢だけど。
いや、恋心よりそっちのほうが深刻だから。
それ以降、メールは来ないです。。。
車なし女ひとり旅 長崎五島列島編④
港近くの海童神社。鳥居の後ろにあるものは何でしょう?
今日から9月ですね。なんだか、五島にいた8月の終わりがすごく遠い日々みたいに思えます。帰ってきてまだ1週間たってないのに。
旅の記録をまとめるつもりが、書きたいことが多すぎてどんどん長くなってしまって、すみません。。。
読んでくださってとても嬉しいです。
旅行中はとにかくインプットすることが多くて、全部が新しい経験なのでその時点では自分のなかにうまく落とし込めていないのが、帰ってきてこうしてアウトプットする時に、補足で調べたり、もらった資料や話のメモを見返したりすると「ああ、あれはそういうことだったのか」と腑に落ちることが多々あって、そういう意味でもこのブログをやってよかったなと思います。
まだしばらく続きますが、懲りずにお付き合いいただければ・・・m(_ _)m
またまた、レア度の高い神社があった!
さて、自転車返した後、まだ日暮れまで時間があったので港の近所をぶらぶらしてみました。展望台があるというので見に行ってみると、
巨大な岩。これ、大きさわかりますか?誰かと一緒なら比較のために横に立ってもらえるんですが、なにぶんひとりなもんで、、、
おそらく幅30m以上はあると思います。学校のプールより大きい岩。展望台はこの岩の上になります。
素朴な感じの階段を上って、、、この時点でもうすでにけっこう高いんですが階段はさらに続き、途中からは階段もなくなってただの山道となり、はては人ひとり通れるかどうかの獣道となり、
え?これ、ただの登山じゃん?
結局、展望台らしきものは見当たらず、頂上は木々に覆われて視界ゼロ…(^_^;)。
この写真の上段あたりで進むのをやめて辺りを見渡せば、有川港と五島の島々が一望できます(笑)。
頂上まで登ったのでそのまま下っていくと祠があり、そして何やら白いものをくぐって地上へ。振り返るとそれは鳥居でした。
途中の祠は、この海童神社の龍神を祀ったものであり、白いものはナガスクジラの顎骨でした。海童神社は鯨の骨を鳥居とする、日本でも珍しい神社だったのです。
あれ?前回も同じようなフレーズを書いた気が(笑)。
日本でも珍しい山門だの鳥居だのが普通にある島、それが上五島。
ただ、元海寺とは違い、鯨の骨の鳥居は和歌山県太子町の恵比寿神社にもあります。
こちらはマッコウクジラの顎骨。一見すると木のようです。
和歌山県太子町といえば言わずとしれた捕鯨の町。そして、有川は江戸時代にその紀州藩から捕鯨が伝わり、五島藩の財政に大きく貢献するほど発展しました。
旅行記①で有川港に鯨のモニュメントがあったのはそういうわけだったんですね。鯨の骨の鳥居を持つ日本で2社しかない神社は、いわば師匠と弟子みたいな関係性でしょうか。
もちろん、神社の成り立ちは全然違います。
由来の立て札を読むと、江戸時代、3年間毎年6月17日に溺死者が相次いだため、4年目の6月17日に小島だったこの土地に祠を立ててにわか芝居を奉納したところ、それ以来死者は出なくなったのだそう。それが「十七日祭り」という伝統行事として現在も残り、毎年7月下旬に行われているとか。行事の開催時期が違うのは旧暦だからですね。
もうひとつわかったことは、今は陸続きになっている港の周辺は、昔は海だったということ。つまり、展望台から神社まで小高い山だと思っていたものは小島だったんですね。だから巨大な岩が土台にあったのか。土だったら海に侵食されて残らないですから。
ひとりでガッテンガッテンしている間にだいぶ日も傾いてきたので、お土産をすこし見てから宿に帰りました。上五島のおすすめ土産は最後にまとめて紹介します(*^^*)
港の夕暮れ
口コミでは賛否両論あった宿の食事は…
ネットで満室だったのに飛び込みで頼みに行ったらあっさり泊まれた港のすぐ近くの宿「有川ビーチホテル浦」は、口コミを見ると「よかった」と褒めている人と、「サービスがなってない!もう二度と泊まらない」とお怒りの人がいる模様。
確かに、いつもフロントに誰もいなくて呼んでもなかなか来ないし、対応もテキパキとはしていないけど、島ってそういうもんじゃない?
館内も部屋も清潔だし、今のところ全然悪い点は見当たらないけど、料理があんまりなのかもなあ。でも、1泊2食8640円というリーズナブルな価格で、希望の時間に部屋まで夕食を持ってきてくれるというのはかなり嬉しい。そもそも充実した1日が過ごせたのも、すぐに宿が決まったおかげ。多少のことは目をつぶるつもりで、入浴後に食事をお願いしました。
私しかいない大浴場でゆっくり体をほぐし、今日一日の汗を洗い流してさっぱり。バス・トイレが部屋になくても、全然かまわないなと思いながら夕食を待っていると、、
どんどん卓の上に並べられるのは、ひとりでは食べきれないほどの量の料理!!
幻の牛と言われる五島牛(3切れ)のバター焼きとアジの刺身の胡麻味噌和え
海鮮丼(酢飯には角切りのしいたけの甘煮が混ぜ込んであった)
お刺身4種(鯛、イカ、ハマチ、残りは不明。白身で脂が乗っていておいしかった)
ヒラマサの兜煮(1匹分)
さらし鯨の麦麹酢味噌あえ(おいしすぎて撮影前にだいぶ食べてしまった)
このほか、サザエの壺焼き(めちゃ柔らかい)、玉ねぎの冷製ポタージュ(絶品)、おひつのご飯とデザートの梅酒ゼリーがついていました。
もう、全部めちゃめちゃおいしかったーー!!!
お刺身はあるだろうと思っていたけど、肉と魚どっちも食べられるとは。
新鮮な魚介類や見事なサシの五島牛のおいしさは言わずもがなですが、地味に玉ねぎの冷製ポタージュがすごくおいしかった!ふわっふわの口当たりで玉ねぎの甘さだけあって玉ねぎ臭さはまったくなし。
味の濃いもの、薄いもののバランスをきちんと考えたメニューで、海鮮丼にしても、酢味噌にしても、細かいところにまで手をかけていて、正直、宿の外観からは想像できない繊細で丁寧な料理の数々でした。
この時ばかりはひとりで来ていることがもったいなかったです。
日本酒が進みすぎて困りました(^_^;)。
いや、これだけの料理を部屋で食べられて、広いお風呂で疲れを癒せて、ふかふかの布団で休めて、この料金。口コミで文句言ってた人は何の不満があるんだろう??
私は大大大満足だよ。
旅の初日、全部行き当たりばったりだったけどものすごく楽しかったなー。
翌日は世界遺産の教会を見に行くとして、ほかの計画も立てようと思っているうちに夢の中でした。。。
⑤に続きます。
上五島で見つけたおすすめ土産!
五島うどんは旅行記②でくわしく紹介しましたが、乾麺なのでお土産に最適。
あごんちょびはアンチョビのあご(トビウオ)バージョン。あごはダシが濃いのでパスタなどに使うとすごくおいしいとのこと。
五島は海塩も有名。苦味がすくなくミネラル分が豊富です。
こちらは五島の塩を使ったスイーツ。オンラインショップでも買えますが、「塩キャラメルケーキ」だけは上五島限定。
このケーキ、お酒のおともにもと書かれている通り、甘さはかなり控えめ。適度な塩味とキャラメルの風味が際立っていて、とてもおいしかったです。もう1箱買えばよかったなあ~!!
上五島の近く、小値賀島の特産品である落花生をつかったお土産品。
さつまいもを使ったかんころ餅は五島の定番みやげですが、チップスというのは変わっています。軽いし、見た目もおしゃれ。
実際に自分で買ったものも、そうでないのもありますが、もし上五島に行かれた際はチェックしてみてはいかがでしょうか。
車なし女ひとり旅 長崎五島列島編③
レンタサイクルで不足しがちなのは…、
電動自転車で島内をまわることにした時、心配だったのが体力でした。地形のアップダウンが激しいうえに見学スポットもそれぞれ遠いし…、途中で力尽きたらどうしよう。。。
そして実際にまわってみて実感したのは、体力でもバッテリーでもなく、時間が全然足りない!!
電動自転車は思った以上に快適で、上り坂でも平地感覚でスイスイ進みます。照りつける太陽は暑いけど、海からの風が割と涼しいし、下り坂を一気に駆け下りるのも気分爽快。街と違って人がいないから誰かにぶつかる危険もなし。
普段運動しない私でもこれなら全然余裕、と調子に乗って寄り道をしすぎた結果、港から4キロ程度の鯛ノ浦教会を見学し終わった時点でもう1時間半が経っていました。レンタサイクルの期限は3時間。あと半分しかない!
サイクリングマップに掲載されている教会は、鯛ノ浦教会のほかに4つほどありましたが、どれも行くだけでゆうに1時間はかかる距離。帰りの時間も考えると、これから行けそうなスポットは教会ではなく、元海寺というお寺でした。
元海寺のレア度は相当高い
前回の記事でも書きましたが、元海寺の山門はレンガ造りのアーチ型という全国的にも非常に珍しい設計になっています。
このブログを書くためにちょっと調べてみたところ、日本にあるお寺のうち、木造以外は15%ほどですが、そのほとんどは老朽化によって近年建て替えた際に耐震や防火の面から鉄筋コンクリート造に変更したというもの。わざわざ木材と異材を組み合わせている例は、大分県の松厳禅寺はじめ3つの寺にある石造りの山門(不思議なことに全部大分県に集中しています)と、ここ五島の元海寺のレンガ造りの山門、あとは東京と函館にそれぞれ1寺ずつレンガ造りの門柱や壁があるぐらいしか見当たりませんでした。
石造りの山門は、神社にある石造りの鳥居と似ているのでそこまで「珍しい」感は正直ありません。つまり、元海寺は木や石など本来寺社でよく目にする材質以外で造られた山門を持つ、日本で唯一の寺ということになります。
まあ、元海寺に向かって自転車こいでいる時はそんなことは知らないので、「へー、何か変わってそう」程度の認識でしたが(^_^;)
途中の風景など
鯛ノ浦から元海寺に行くにはトンネルを2つ通ります。
1つ目のトンネル脇にはおあつらえ向きの廃墟が。お昼は明るいからいいけど、夜は絶対怖いと思う…。ちなみにこのトンネルはけっこう長くて300mほどありました。トンネルを自転車で通ったのは初めてでしたが、車とは全然雰囲気が違って新鮮でした。
道路の横からいきなり海!
階段降りたらいきなり海!
みうらじゅんがいうところの”じごく表”発見(笑)。
中学の学生服とGパン売ってます。
海沿いにまっすぐ伸びた道をただただ走ります。
味のある古いバス停がいい感じです。途中で地元のおじさんとすれ違った以外は誰とも会いませんでした。
浄土真宗本願寺派 元海寺に到着
バーーーーン!!
レンガ造りに瓦屋根ですが、全然違和感がないです。かっちょいい!!
裏側から見るとこんな感じ。鐘つき堂は木造。
レンガの山門を造ったのは元海寺の門徒である鉄川与助という明治時代の建築家。そしてこの鉄川さんこそ、五島をはじめ九州各地にカトリック教会を建てた「教会建築の父」と呼ばれる人物です。世界遺産の教会や国の重要文化財に指定されている教会など名建築を数多く残しています。キリシタンとも親交が深かったために何度もキリスト教への改宗を勧められましたが、本人は生涯仏教徒を貫きました。
この山門は、元海寺の住職が荒廃のひどさを見かねて、当時すでに大きな教会を次々に建てていた鉄川さんに修復を依頼したもの。
教会の建築は信者が少しずつお金を出し合い長い年月をかけて完成させる場合が少なくなく、鉄川さんは手に入りやすい材料を使ってできる限り低予算で丈夫な美しい建物を造っていたそう。その時よく用いられたのがレンガや石でした。なので、山門をレンガ造りにしたのもおそらく費用を抑えるためだったのでしょう。推測ですが、仕事のツテで安く仕入れられたんだと思います。
お金がなくてもアイデアと工夫で高いクオリティを実現する姿勢に素直に感動、、
ってあれ?つい最近も似たようなことを言った気が…。思い出してみたら、映画『カメラを止めるな!』の感想でした(笑)。
元海寺を出た後は来た道をひたすら戻ります。行きにすれ違ったおじさんと再びすれ違い、「おや、また会ったねえ」と言われました(笑)。ほのぼの。
帰りはちょうど学校の下校時間と重なり、トンネルのところでクラブ活動を終えた中学生たちと一緒になりました。あの子たちはこのトンネルが通学路なんだなあ。
車の通過音が反響して人の声などかき消されそうなのに、子どもたちは楽しそうにおしゃべりしながら帰っていました。
何とか時間内に有川港に着き、間に合いそうとわかったので近くのカフェで少し休憩。
焙煎したての豆で丁寧に淹れた本格コーヒーはカフェラテにしてもいい香り。
五島の特産品、ツバキのマークもかわいい!
無事に自転車を返し、まだ早い夕方だったので近所を散策してみました。
すると、神社にびっくりするものがあったのです!
④へ続きます。
おまけ
《今回は行けなかったけど、サイクリングコースにはこんな教会も!》
・跡次教会:
緑の中に映える白い外壁が美しい教会。世界初の洋上石油備蓄基地を展望できる高台にあり、教会からの眺望もいい。
・大曽教会
青方湾を一望する高台に建つ。鉄川与助が設計。八角形ドーム型の鐘塔やリブ・ヴォールト天井(前回の記事参照)、色の違うレンガを使った外壁など細部まで凝った造り。県指定重要文化財。
・丸尾教会
丘の上の白亜の聖堂。鉄川与助が設計。信徒の大半が漁業に従事しており、船の安全を祈るかのように、教会の庭から聖母マリア像が海を見下ろす。
天主堂は内外ともに意匠が優れ、鉄川与助による初期レンガ造りキリスト教建築の代表的作品のひとつ。特にステンドグラスの美しさが有名。国指定重要文化財。
(堂内の写真は下記より)
堂内を彩るステンドグラスの輝き | 「おらしょ-こころ旅」(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産)
ため息がでそうなほどの美しさ。。。
しかも、これを造ったのは日本人という驚きと誇らしさ。
五島の教会特有のリブ・ヴォールト天井は構造計算がとても難しい建築法だそうですが、明治時代の大工の棟梁たちは宣教師から作り方を聞いて実践で知識と技術を身につけていきました。この教会を建てた鉄川与助もそのひとりです。
宮大工しかり、日本の職人技は素晴らしい。
次に上五島に行く時には必ず青砂ヶ浦教会を自分の目で見てきたいと思います。
車なし女ひとり旅 長崎五島列島編②
旧鯛ノ浦教会。詳細は記事にて
五島への旅と言いながら、前回は港から出もしないで超中途半端に終わってすみません!
今週、無事に帰ってきたので、これまでの旅の記録をまとめていきたいと思います。
五島列島が上五島と下五島で特色が分かれる理由
前回書いた通り、旅の1日目は福江島行きの船が欠航したので上五島・有川へ。
車が運転できない私は、電動自転車をレンタルして行ける範囲で周辺をまわるプランを選択。ただ、ネットで調べた限り、有川港周辺の宿はどこも満室で、これから1軒ずつ連絡して空きを探すことに。
実は、この時点で私はそんなに深刻になってはいませんでした。もし宿が取れなければ、波が収まるのを待って夕方にでも福江港に渡ればいい、五島列島最大の島である福江島なら有川よりずっと宿泊施設が多いだろうから難なく見つかるはず、と思っていたのです。同じ列島内なんだから、当然、港同士行き来できるものと信じていました。
しかし、それは思い込みでした…。
これから五島に行かれる皆さん、上五島・有川港から福江島行きの船は出ていません!!
福江島に行くなら、奈良尾港という別の港から出港しなければなりませんが、そこまで車(バス)で1時間以上かかるのです。
ちなみに、佐世保港から出港する上五島行きの便は、有川港行きのほか、宇久島行き、小値賀島行きがありますが、これらどれもが直接福江島には行けません!
つまり、上五島と下五島は行き来がかなり不便!このために、同じ五島でも風土や文化が違っているのです。
宿を予約していないぐらいで、観光案内所のお姉さんが過分に心配したように見えた理由がようやくわかりました。
もし、有川で宿が見つからなければ、1日に数便しかない奈良尾行きのバスに乗って1時間以上かけて港へ行き、さらに福江島への船が出港するかをじっと待たなければならないのです。そして、欠航ならそこから奈良尾港周辺の宿を探さなければなりません。この、どれもが確定しない綱渡りのようなスケジュールの不安感ときたら。こんな状況になったら、待っているだけで時間を浪費し、結局1日何もできないまま終わることは目に見えています。
有川で何としても今日の宿を確保しなければ!
意気込んで宿を探し始めるも…
さて、皆さんは宿選びの際、何を重視しますか?
素泊まりで安く泊まって食事は名物を外食で楽しむという人もいれば、多少料金が高くてもせっかくなら非日常的な贅沢を満喫したいという人もいるでしょう。私の場合は、1にも2にもアクセスのよさが最重要!
時間がある限りあちこち動き回りたいので、早めに宿に入ってのんびりという過ごし方は私には合いません。そもそも一人だしね(笑)。
荷物を宿に預かってもらうことも多いので、利便性と機動性がいいことが一番大切なんです。
ということで、とりあえず港から出て、まず目の前にあったビジネスホテル風の『有川ビーチホテル浦』をあたってみることに。
ネットでは満室になっていますが、近くだからダメ元で直接聞きに行きました。
「一人なんですが、今日1泊できませんか?」(無理って言われても少し食い下がって、泊まれそうな別の宿を教えてもらうつもりだった)
「はい、いいですよ。1泊2食で8640円です」。
あっさりOK。
あれ???1軒目にして普通に泊まれましたけど??
じゃあ、ほかの満室の宿だって全然空いてるんじゃ…。。
とは思ったんですが、もう探すのが面倒だったのでここに泊めてもらうことにしました。普段ならめったに食事付きにもしないんですが、調べたら料理がおいしいという口コミがあったし(二度と泊まらないという口コミもあったけど(汗))、まあ、港の近くなんだから、新鮮なお刺身ぐらいは食べられるでしょう。
さっそく通してもらった部屋は6畳の和室に床の間、広縁と洗面付き。海と逆側のようで窓の外には夏の山。明るい日差しが差し込んで、かなり広々としています。バス、トイレは外にありますが、どこも掃除が行き届いていて気持ちがよかったです。
レンタサイクルで有川をひと巡り
宿に荷物を置き、やっと観光開始。まずは電動自転車を借りるため、港から徒歩3分ほどの「五島うどんの里」へ。
ここで名物「五島うどん」の紹介を。
五島うどんはひやむぎをもう少し太くしたような形状で、五島の特産品である椿油を塗って熟成させています。細麺ながら非常にコシが強く、ツルツルシコシコの食感が特長。讃岐うどん、稲庭うどんと並んで日本三大うどんに数えられるという説も。
茹でたてでも冷やしてもおいしい。
乾麺だからお土産に最適。200g前後で350~400円ぐらい
私はこの五島うどんが大好きで、どれぐらい好きかというと、25年前(!)に高校の修学旅行で初めて五島に来た時、夕食に出た五島うどんのおいしさに感激し、宿の人に製造先を聞いて修学旅行中にもかかわらず一人で買いに行き、それ以来ずっと自宅に取り寄せているほどなのです。ほんとにおいしいので、機会があればぜひ食べてみてください。
「五島うどんの里」はうどん店と観光案内所&おみやげ店が併設されている施設で、レンタサイクルは3時間800円(1時間超えるごとに400円)。
サイクリングマップやおすすめコースも用意されていて、けっこう力を入れているようです。その時申し込んでいたのは私一人でしたが。というより店内に私しかいなかったです(笑)。
有名な教会はすべて遠そうだったので、とりあえず有川からもっとも近い鯛ノ浦教会を目指すことにしました。
途中で出くわしたのは美しい海
鯛ノ浦教会までは4キロほどの道のり。しばらく走っていると『蛤浜海水浴場』という表示が見えてきたので行ってみることに。
道すがら、突然屋根の上に仏様が出現。輪っかのあるところをみると薬師如来でしょうか。青空に映えますね。上五島といえども、キリスト教ばかりではないのです。
砂利道の細い路地を抜けると…
いきなり絶景!!!
白い砂!
光によって色を変える遠浅の海!
突然視界が開けてこの光景が目の前に広がったので、思わず「おおっ!」と声を出してしまいました。実際の蛤浜は写真なんかとは比べ物にならない美しさです。
海のすぐ近くにはおしゃれなゲストハウスも。
五島バックパッカーズ ぽれ/http://510backpackers.com/
旧鯛ノ浦教会を見学
上五島に来て初めて見た教会は、新旧の建物に分かれていました。現在、ミサなどが行われているのは手前の白い新教会で、奥にある旧教会は資料や関連図書を展示しています。旧教会は1903年に建造され、1946年に鐘塔を増築。鐘塔には太平洋戦争で被爆した浦上天主堂のレンガが使われています。
五島の教会はすべて内部の撮影が禁止されていますが、旧教会だけは現役ではないからか、禁止されていなかった気がするので参考までに内部を紹介します。(もし禁止だったら即削除します)
五島の教会には、コウモリ傘をひろげたようなリブ・ヴォールト天井という建築法がよく用いられています。曲面によって空間が構成されており、非常に優美な印象の内観になっています。
祭壇にはステンドグラス越しに光が差し込んでいました。
踏絵。意外と小さかったです。お弁当箱より一回り小さいぐらいかな。
信仰のない私なら拷問が怖くてすぐに踏んでしまいそうですが、この小さな板にたくさんの人たちの葛藤や逡巡や涙が染み込んでいると思うと、身の引き締まる思いがしました。
島ならではの貝を使った聖具が興味深かったです。
これらはほかの教会でもよく見ました。
少女のように清廉で気品のあるマリア像。
これまで見たマリア像のなかでも特に美しく感じました。
鯛ノ浦教会にはルルドもありました。
湧き出る水を飲めば体の悪いところが治ると言われている、あのフランスのルルドと同じものだそうです。工事中なのか、残念ながら近くには行けないようにロープが張ってありました。
五島のキリシタンと教会については、先入観なしに現地で見たり聞いたりしたものだけで自分がどう感じるかを知りたかったので、事前に一切調べませんでした。島の方たちにお話を聞いたら、Wikipediaやガイドブックに載っている「情報」ではない、たくさんの事柄を知ることができました。また改めて紹介したいと思います。
鯛ノ浦教会を見終わってまだ時間があったので、今度は珍しいレンガ造りの山門を持つお寺を見に行くことに。
③へ続きます。
車なし女一人旅 長崎五島列島編①
目的地がいきなり変更になる波乱のスタート
木曜日の夕方に突然、五島列島への旅を思い立った私は、翌朝、佐世保港で福江島行きの船を待っていました。
【福江島】
五島列島最大の島で、全島合わせて約6万人いる島民のうち、4万人弱が福江島在住。140もの島がある五島列島のうちで人が住む島は18島だそうなので、いかに福江島に人口が集中しているかわかります。島内には空港もあり、五島列島の玄関口になっています。私も五島列島といえば福江島、というイメージでした。
その日の佐世保港はいい天気でしたが、前日の台風の影響で海はやや荒れ模様。福江島へ行く船も出るかわからないということで、じりじりしながら連絡待ち。
結果、欠航…。ガーン。。。
ただ、福江島行きより出発時間が早い上五島・有川港行きフェリーは通常通り運行するようだったので、迷わずそっちに乗ることにしました。
出発まであと30分!
食べに行くつもりだった佐世保バーガーは諦め、港近くで手早く食事。昔ながらの食堂で朝定食をいただきました。お味噌汁と玉子がとてもおいしかったです!
佐世保港から徒歩3分:よしだ屋食堂
朝から幸せ☆早起きして食べに行こう!させぼの朝ごはん3選 | 詳しすぎる佐世保の観光ウェブマガジン「SASEBO港街Diary」
佐世保港を出航
五島列島は、上五島と下五島に分かれ、島の区分が違うと風土や文化もかなり異なります。
私が行くはずだった福江島は下五島。これから向かう上五島のことは何も知らないし、まったくのノープランですが、まあ、アクシデントも旅の醍醐味です。
時間通り出発したフェリーはジェットコースター並みの高低差、は言い過ぎにしても、下がるときに尾てい骨がヒュンってなるぐらい揺れまくりました(汗)。
そりゃあ、福江島行きは欠航したほどですから。
幸い、私は三半規管が強いのかあまり乗り物酔いをしないたちなので大丈夫でしたが、揺れに弱い人なら拷問並みの2時間半でしょう。
自分の周りに限っていえば、乗り物酔いをする人は下戸が多い気がします。酒飲みは始終酔ってる分、揺れに強いのかも(笑)。
五島産業汽船のフェリー。かっこいい!
波が高すぎてこの椅子が水浸しになっていました。
有川港に到着
クジラのモニュメントがお出迎え
行きあたりばったりトラベラーの強い味方が観光案内所。さっそく港ターミナル内にある窓口に直行しました。何でも、上五島には世界遺産に登録された教会を含めて29もの教会があるそうで、もちろん一押しはこれらの教会めぐり。
漠然と五島列島の教会に行きたいと思って福江島を目指したのですが、むしろ教会なら上五島がメインだったのですね!まさしくケガの巧妙です。(普通はちゃんと調べてから行くでしょ、と言わないで(^_^;))
「教会に行きたいです!」「車かレンタカーどちらで行かれますか?」「いえ、運転できないんです」「・・・」。
まず1回目の困惑タイムが発生。
自然豊かな土地では車なしで生活するなんて考えられないでしょうが、都会暮らしの貧乏な独身者にとって、家賃と同額ぐらい駐車場代がかかる車は贅沢品。免許はあっても全然運転していないと、もう怖くてハンドルは握れません。
でも、確か、電動自転車のレンタルがあったはず。尋ねてみると港のすぐ近くで借りられるとわかりました。車よりは断然動ける範囲が狭いものの、ひとまず事態が進んでお互いホッとひと息。
と、「今日はどちらにお泊りですか?」「決まってません」「・・・」。
すぐ2回目の困惑タイムが到来…。『もの言えば唇寒し』とはこのことかと思うほど、決まり悪い時間が流れます。
フェリーの中で調べた限り、宿泊施設はどこも満室だったのです。でも、現地に行けば1軒ぐらい空きが見つかるだろうと軽く考えていました。そんな私を(この人、どうするつもりなんだろう)と心配そうに見つめる観光案内所のお姉さん。急に不安になってきたので、一応泊まれた体でプランを立ててもらい、すぐに宿を探しはじめました。
さて、どうなる?!行きあたりばったりの旅。
長くなるので、続きはまた次回!