41歳独身女のドン底日記改め、40代わたしの幸せな日常(今日のところは)

彼氏なし友達なし定職なし、でも幸せになりたかったので婚カツしてスピード婚しました!

ジャパニーズウーマンインニューヨーク

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夏の終わりとともに、ずいぶんブログを更新しないまま、気づけばあと10日足らずで今年も終わりですね。びっくり。

 

何より3ヶ月近くの間、ブログに書こうと思うような出来事がなかったことに驚きます。どんだけぼーっっと生きてんだか。

クリスマスも何もないし、このままじゃあまりにもしょぼいので、いっそのことニューヨークでクリスマス気分を味わうことにしてみました。と言っても仕事の都合で25日には帰ってきてるんで、あまり意味ないけど。

 

到着初日と2日目はずっと雨。

でも、とにかく絵になるったらないニューヨーク。

通りを歩くたびに映画で見たようなシーンが目の前に現れて、いちいち感動します。

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駅なのに素敵すぎる!

 

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ディプレイもかわいいったら!

 

ただ、英語が全然できないから言ってることの9割方はわからない(^_^;)

それでも意に介さず、弾丸トークを続けるニューヨーカーを前に、帰ったら絶対英会話習おうと決意しました(海外旅行あるあるですよね)

 

正直、行くまでは何の思い入れもなかったニューヨークですが、霧がかかった摩天楼と靄にけむるセントラルパークの幻想的な対比は、私が大好きなテリー・ギリアムの映画の世界そのもの!アメリカ映画で好きな作品がある人なら、きっと楽しめると思います。

 

さて、もうすぐ夜明け。

しっかり観光できる最後の一日を楽しみ尽くしたいと思います!、、、が、すでに足腰がヤバい( ;∀;)

年だなあ(泣)。まあ、のんびり行きますかね。

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ちなみに今年はニューヨークも異常気象で、昨日は気温16度!雪が降っていないどころか半袖の人までいるほど。動きやすいけど、12月のニューヨーク感は全然なし!着込んだダウンが暑い!

ニューヨークといえば、このイメージだったけど。

すごい速さで夏は過ぎたが、熱が胸に騒ぐ

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何だか天気が悪いと気分がどんよりしますね。

そういう鬱々とした気持ちを吹き飛ばしたいせいなのか、昨日からずっとandymoriを聴いています。 

andymoriは2007年、早稲田大学出身の小山田壮平(g,vo)、藤原寛(b)、後藤大樹(dr)で結成された3ピースバンド。デビュー翌年の2009年には1stアルバムをリリース。さらに注目新人バンドとして「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「SUMMER SONIC」などの大型フェスに初出演を果たす。

 私が彼らを初めて見たのも2009年。なぜ、そんなにはっきり覚えているかというと、2009年は大阪のラジオ局FM802が主催する年末の音楽フェス『RADIO CRAZY』が初開催された年だったから。andymoriはRADIO CRAZY初回1日目の出演者でした。ちなみにその日のトリは再結成したばかりのユニコーンサカナクションがまだ前座という時代です。

RADIO CRAZY初回について何より忘れられないのは、出演予定だったフジファブリックのボーカル志村正彦が24日に亡くなって5日後だったこと。当然フジファブリックの出演はなく、ビデオクリップが流れていました。泣いている人もいたけど、ほとんどの人はまだ信じられない思いで茫然自失のまま、ただ突っ立っていました。もちろん私も。

RADIO CRAZY 2009

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 サカナクションは翌年にはトリを務めるまでの人気に。あのエレカシのブースがガラガラで、宮本さんがブチ切れていたのも思い出深いです。

RADIO CRAZY 2010

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 改めて見ると、豪華なラインナップです。

 

話を戻して、このフェスに行くまでandymoriというバンドがいることも全然知らなかった私。一緒に行った音楽通の先輩が「いいバンドだよ」というのでつきあったものの、正直午前中からマイナーな若手を聴くのダルいなーぐらいに思っていました。

が、

初めて聴いた生演奏で、一瞬で度肝を抜かれました。

なんだ!このバンド!!特にドラム、やばいでしょ!!

まだ知名度もあまりなく、早い時間だったせいでお客さんはまばら。それで最前列にいたのですが、ドラマーが一心不乱にスティックを振りまくる様を見て、とっさに浮かんだ感想が

「これは、、、スティックじゃなく刀だ!斬鉄剣だ!!」

ルパンも次元もいないけど、目の前にいるのは五エ門だと本気で私に思わせた曲がこちら(2:25~FOLLOW ME )


everything is my guitar&FOLLOW ME @SMMR SNC 2009

 

ドラム、速すぎるって!!

RADIO CRAZYではもうちょっとボーカルギターがちゃんとしていた気もするけどまあ似たり寄ったり。でも、疾走感は本当に半端なく、それからというもの関西でライブがあるたびに見に行きました。

ライブでは小山田壮平のルックスと声にキャアキャア言う女子もたくさんいましたが、それを上回る勢いでドラムの後藤大樹に声援を送る野太い男子の声が目立っていました。

 

初期のandymoriの人気を支え、和製リバティーンズとも称されるテイストを作り出していたのは、間違いなくこのドラムが叩き出す焦燥感にも似た速さでした。

しかし、それは諸刃の剣で、あまりの轟音に小山田は突発性難聴になり、ドラムが突出しすぎるあまりバランスが取れなくなっていきました。くるり岸田繁から「長く続けたかったらあのドラムを何とかしろ」と言われたこともあったとかなかったとか。

そして、華々しいスタートを切った2009年からたった1年で、ドラムの後藤が脱退を表明。

正直、ライブを見ていてもギターとベースがドラムに全然ついていけてなかったので、仕方ないかなとも思いましたが、ショックでした。

 

その後、岡山健二を新しいドラムに迎えて活動を続けたもののあの速さはなく、曲調はメロウに、より小山田壮平の書く詩を重視したサウンドへと変わっていきました。

新ドラムになってからのほうが有名だし、思想性が強くなって聴きやすくなったメロディが好きだというファンもたくさんいるでしょう。でも、私はあの、どうしようもない若さを具現化したような、初期のひりついた感じが好きだったのと、フォークっぽい曲が苦手ということもあって次第に聴かなくなっていきました。

この頃のandymoriしか知らない人が「尾崎豊の二番煎じみたい」と言っているのを聞いて、腹立たしさとやるせなさを感じながらも分からないでもない、というのが正直な気持ちでした。そして、それならバンドである意味がないだろうと。

案の定、というと語弊があるでしょうが、andymori後藤大樹の脱退から約3年後の2013年に解散を発表。ところが「このバンドでできることはやりきった」と言っていた小山田が解散ライブ前に4m以上の高さから川に飛び込んで大怪我を負う事故を起こします。

幸い1年後には回復し、解散のための復活を遂げましたが、きっと失ったものを一番惜しんでいたのはフロントマンである彼だったのでしょう。2015年には初期メンバー(小山田・藤原・後藤)に長澤知之を加えた4人で新バンドALを結成。(解散したのに初期メンバーで再結成って新ドラムの立つ瀬がないですよね。やっぱり元カノが忘れられないからヨリを戻したってことでしょう、要するに)

ただ、当たり前ですがandymoriサウンドとは違ったものになっていて、かつてすごい速さで登りつめた場所に再び戻ってくるのは簡単ではなさそうです。

 

そういうこともあってか、andymoriを聴くたびに、なぜかいつもこの一節が浮かんできます。

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ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だななどとだれにも言わせまい。
一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ。恋愛も思想も家族を失うことも、大人たちの仲間に入ることも。世の中でおのれがどんな役割を果たしているのか知るのは辛いことだ。
ぼくらの世界は何に似ていただろうか。この世界は、ギリシャ人が、雲のかたちにでき上がりつつあった宇宙の起源にあったとする混沌に似ていた。わずかにちがっていたのは、この混沌がおわりの、真のおわりの始まりであって、この終わりから何かがまた始まろうとする端緒ではないと思われたことだポール・ニザン『アデン・アラビア』)

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andymori "すごい速さ"

 

初期の曲は尾崎豊みたいとは全然思わないけど、MVは超絶ダサいな…、、、(-_-;)

 

 

今でもandymoriのマイベストは初期のアルバム2枚です。

 

 

 

私が秋を待つ理由

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また、来週台風が来るみたいですね。

今年の異常気象はいろんな被害をもたらしていますが、我が家にも些事ながらかなりやっかいな問題が発生しています。

それは、コクゾウムシの大量発生

 

コクゾウムシというのは、よくお米とかにつく小さくて固い感じの虫ですが、ここ最近よく見るなあと思っていました。でもお米の中にはいないし、柱とかから出てきたのかなと。別にかんだり刺したりもしないから、どうせ寒くなったらいなくなるだろうと放置してたら、どんどん増えてきて、さすがに見過ごせなくなってきました。

で、出処を探したら、乾物とかをストックしている棚が大変なことに!

この部屋に8年ぐらい住んでるけど、虫の被害にあったのは今年が初めてです。

 

床の見えにくい部分一面に平たい蟻塚みたいな巣を作られていたんですが、食品庫なので殺虫剤も使えず、ビニール袋を手にはめて、「ぎゃあああああ、キモい~(泣)」と喚きながら片付けました。

あの時ほどクシャナのように「焼き払え!」と言いたかったことはありません。

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ただ、ちょっと興味深かったのは、私は出汁マニアで丸干しイワシとか鰹節とか利尻昆布とか、出汁用の食材をわりと揃えている方なのですが、コクゾウムシはそれには目もくれず、スティックシュガーとうどんスープと乾燥湯葉に群がっていました。

シュガーとうどんスープは未開封だし、湯葉は袋に入れていたのに、箱や袋を食い破っていて、さらには使いかけの袋の口を留めていた木製の洗濯バサミまで食べられている(!)ほどなのに、動物性のものはかたくなに食べないんだなと。

 

それにしてもパスタや素麺の厚手のナイロン製の袋まで食い破ろうとしているのを見た時はものすごくゾッとしました。(永谷園わさび茶漬けの小袋もかじられてたけど、刺激物は関係ないのでしょうか?)

小さくて害がない虫じゃなかったの?なぜ今年に限ってこんな事態になったのだろう?

 

蝗が突然大量発生して植物を食べ尽くす、というニュースなんかもたまに見かけますが、虫ってこういう訳のわからなさを持っている点が非常に怖いです。まったく意思疎通ができない感じとか、簡単に突然変異しそうなところも。

 

何の変哲もない虫がある時突然変異してパニックを引き起こす話で思い出すのが、直木賞作家、篠田節子のデビュー作と次作。

私はこの作家の『神鳥-イビス』という作品がとても好きなんですが、それはまた別の機会に紹介するとして、どの作品にも共通しているのは地に足がついた堅実でどちらかというと硬派な文体と、綿密に練られたプロットがリアルさを引き立たせて背筋がゾワゾワするほど怖いということ!でもそれ以上に面白くてページをめくる手が止まりません。

 

 絹の変容

  

レーザーディスクのように輝く絹織物―。偶然、不思議な糸を吐く野蚕を発見した長谷康貴は、その魅力に憑かれ、バイオ・テクノロジー技術者・有田芳乃の協力で、蚕を繁殖させようとする。事業は成功したように見えたが、意外なパニックがまき起こる…。ミステリータッチの本格SF。第3回小説すばる新人賞受賞作品。

 

夏の厄災

  

東京郊外のニュータウンに突如発生した奇病は、日本脳炎と診断された。撲滅されたはずの伝染病が今頃なぜ?感染防止と原因究明に奔走する市の保健センター職員たちを悩ます硬直した行政システム、露呈する現代生活の脆さ。その間も、ウイルスは町を蝕み続ける。世紀末の危機管理を問うパニック小説の傑作。

 


我が家のコクゾウムシパニックは、アジトを壊滅して一斉検挙したことでひとまず収束に向かっていますが、まだ残党が残っているので気が抜けません。今日も棚を見回りしたら少人数のコロニーを作ろうとしていました。しばらくは攻防戦が続きそうです。

あーーー、早く本格的に秋になってこの闘いを終わらせてほしい・・・。

いい退治法をご存知の方がいたらぜひ教えてください。

 

※この記事を昨日の夜に書いて、今日ニュース見たら鳥取県カメムシが大量発生しているとか。県では28年ぶりに害虫発生注意報を出したそう。やっぱり今年は何か変だ。。。

 

世の中には2種類の人間がいる。箱を捨てる者と捨てない者だ。

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先週、京都に行ったら、牛乳石鹸がえらいことに。

来年発売90周年らしく限定ショップがオープンしていました。そこで流れていた牛乳石鹸の歌がなかなかシュールでよかったです。歌詞が3番まであるって知ってましたか? 

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 公式サイトから引用(https://www.cow-soap.co.jp/event/museum/

 

最後の※がいいですよね。

あと、2番と3番のテイストを合わす気のなさもいいです。

 

1931年にこの曲を作詞作曲した三木鶏郎は日本で初めてCMソングを作った人で、牛乳石鹸のほかに、森下仁丹の「ジンジン仁丹、ジンタカタッタッタ」とか、ルル の「くしゃみ三回 ルル三錠」とか、キリンレモンキリンレモンキリンレモン」とか、60年以上たった今でも知られている作品を残しています。

あと、ディズニーアニメで初の日本語版音楽監督を務め、私が大好きなトムとジェリーの主題歌を作った人でもあります。

 

そんな人の歌詞にしては、「おちち」という言葉が情感的というかやや生々しいというか、とにかく少しそぐわない印象でしたが、謎の答えは箱にありました。

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 発売当初(1928年)から40年近く使われていた箱がこちら。

CMソングを作る時には、すでにこの箱があったから内容が引っ張られたんですね。

あるいは、クライアントが相当”牛の乳”にこだわっていて、デザイナーも音楽家もそれに従わざるを得なかったか。それだったらお気の毒です。

 

ただ、どちらにしても牛乳石鹸が90年もの長きにわたって親しまれてきたのは、キャッチーなCMソングと特徴的な箱の功績がかなり大きいと思います。

つまり、箱は単なる商品の容器ではなく、商品に個性や付加価値を付けるものになり得るということです。

たとえば森永やグリコのキャラメルとか、チョコボールはあの箱も込みで商品として認識されているところがあります。中身だけソフト包装されても何か違う。私の主観ですが。あるいは、お祝いでもらう箱入りの万年筆とかボールペン、時計などは、箱に入っていることが特別感とおめでとう感を演出しています。

 

で、本題ですが、

箱問題―もらう編―

私は牛乳石鹸やキャラメル、チョコボールの箱は躊躇なく捨てますが、贈り物をはじめ、高級なお菓子や小洒落た雑貨などが入っていた、いわゆる化粧箱というものがどうしても捨てられません。

中身は使ったり食べたりして箱はもう空なのに、何とか他の使い道がないかと捨てる以外の選択肢を探し続け、結局見つからなくて最終的に捨てることになるとわかっていても、毎回いったんは保管するという同じコースをたどります。

一方、ミニマリストの知り合いは、不必要なものを置いておく意味がわからないと言って、箱はもちろん、CDのジャケットや本のカバーまで捨てています。(それはちょっとどうかと思うけど)。同じ考えで捨てる派の人もいるでしょうね。

 

捨てる派の意見はわかる。

いるかいらないかで言ったらいらない。

でも、捨てるのはもったいないんだもの。

 

と、まあ、きれいな箱を前にすると常に優柔不断さとケチ臭い小心者ぶりをいかんなく発揮していた私ですが、先日、新たな問題に直面しました。

 

箱問題―渡す編―

今月始めに、お世話になっている会社に遅いお中元代わりのお菓子を贈りました。

お菓子を買ったのは小さなお店ながらもこだわりおいしいと評判の洋菓子店で、雑誌などでも「プレゼントに最適」とよく紹介されていました。その割には価格もお手頃で、焼き菓子25個で4000円ほど

ところが贈答用の箱は8個入りで1つ600円。無理やり詰めても3箱は必要で、箱代1800円!!

確かにその箱は、金具の留め金がついたトランクみたいな仕様でとても凝った造りでした。が、

会社への贈答品の箱なんて誰も見ないのに、商品の約半額を箱代が占めるってどうなん??!!

 

とはいえ箱なしというわけにもいかず、涙をのんでお支払い。

すると、渡した翌日に台風直撃。さらに地震もあって北海道に支社を持つその会社はてんやわんや。

私はかなり頻繁にその会社に出入りしているので、普段何かを贈った時は誰かがお礼を言ってくれるのですが、今回は一切何も言われず。

結局お菓子はちゃんと配られたのか、そして箱がどうなったのか、めちゃくちゃ気になって仕方がない。

 いや、お菓子はこの際どうでもいい、せめて一人でいいから「素敵な箱でしたね」と言ってほしい。

 

これはつまるところ、私がTPOを間違えただけの話で、本来このお店は家族や友達など少人数へのプレゼントに最適なのでしょう。だったら箱代600円はすごく高いってわけでもない。

箱代やラッピング費が別途かかるのはよくあることだし、実際その分の経費がかかっているんだから不当とは思わない。でも、箱を捨てる派のことを思うとけっこう複雑な気持ちになります。

 

後日、この一件を例のミニマリストに話してみたところ、

「それこそもったいない!どうせ捨てる箱に無駄なお金かけるぐらいなら、その分商品をグレードアップさせてバラ買いして、『いつもお世話になっていまーす』って直接みんなに配ればいいやん」と言われました。

ああ、なるほど。。。

 

 

私の機転のなさや世渡り下手までも露見させた箱問題。

何だか、どんどん迷宮に入り込んでいくような気もしますが、ひとつだけはっきりしているのは、今後ますます私は箱が捨てられなくなったということです。

 

 

「私が今死んでも」―翳りゆく部屋とTシャツと私

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これは昨日の朝の出来事で、前回のブログの翌日の話です。 

kiki4141.hatenablog.com

 

あの日、徹夜でヘロヘロだった私は、ブログの記事を書き終わるとタイトル通りすぐに寝ました。

42時間ぶりの睡眠。がっつり午前中いっぱいは眠る気満々でした。

なのに、なぜか早朝に目が覚めてしまいました。時計を見るとまだ5時間ちょっとしか経ってない。もう少し寝よう。ん?ん??

 

何か体がおかしい・・・。

 

え????

めちゃくちゃ胸が苦しい!

 息をするのがすごくつらい。何だ、コレ?!!!

 

寝起きで血圧も低く、酸素も足りていないせいなのか、横になっていても頭がくらくらしています。

今まで経験したことがない体の変化に軽くパニックに陥りながら、まっさきに頭に浮かんだのが心筋梗塞

というのも、私の親戚のうち、すでに亡くなっている6人の死因は脳溢血3人、くも膜下出血1人、心筋梗塞2人。もはや国民病とも言うべき癌を差し置いて、この死因の偏りはうちが完全に突然死の家系と言っているようなものです。

 

もし、このまま心臓が止まってしまったら、一人暮らしで会社勤めもしていない私はたぶんひと月近く発見されない可能性が高い。

それは困る。非常に困る。

どうしよう、救急車を呼んだほうがいいのかな。

でも、スマホはリビングに置きっぱなしで、今はベッドから起き上がれない。

そもそも、本当に心筋梗塞ならこんな逡巡する暇があるだろうか。

でも、どっちにしても普通の状態じゃないし、やっぱり電話したほうが・・・。

 

って、ダメじゃん、絶対!!!

救急車呼んだら、徹夜明けの、この地獄絵図のような部屋に救急隊員が入ってくるわけで、そして私は今、ものすごくボロボロのTシャツを着てしまっている!

このTシャツはさんざん着倒して薄く柔らかくなった生地がとても肌触りよくて捨てられないのだけれど、他人の目には単に貧乏で気の毒な姿に映るのは間違いない。 

ただでさえ胸が痛いのに、さらに恥ずかしさに胸を痛める羽目にしてどうする!

 

もういい、静かにしていよう。

もし私が今死んでも、とりあえず仕事は昨日片付けたし、世話をしなければならない人間も動物もいないし、直接的な損害を与えることはあんまりない。

まあ部屋のオーナーと発見者には迷惑をかけてしまうけど、それはもう仕方がない。

鬼のように散らかった部屋やみすぼらしいTシャツを見られたところで、死んだ身となっては恥ずかしさに悶えることもない、、、、。

 

と、、、。

 

ああ!あのキッチンの惨状を見られるのだけは死んでも嫌だ!!!!

 

40過ぎて独身で誰にも気づかれずに孤独死ってだけでも、こうはなりたくないと思われるのに十分なのに、その上「こんなにキッチンを汚くして平気な女だから、こういう最期を迎えるんだな」と軽蔑されるのは私がかわいそうすぎる!!!

 

かくして、私は這うようにしてキッチンまで行き、胸を押さえながら溜まった食器を洗い、排水管を掃除し、シンクを磨き・・・

あ、ついでに玄関に出しっぱなしの靴も片付けておこう、トイレもしばらく掃除してなかった、テレビのまわりもホコリだらけじゃないの。

気がついたら、胸の痛みも忘れてクイックルワイパーにシートを付けていました。

 

これはもちろん、最初から心筋梗塞などではなかったわけで、肋骨あたりが非常に痛かったので肋間神経痛か何かだったのだと思います。

でも、死後長時間経過した、ある意味一番みっともない姿をさらすことには諦めがついたのに、自堕落な生活は人に見られたくないというのは何なんでしょうか。

 

以前、伊集院光がラジオで、奥さんを楽にするためにダスキンの清掃サービスを頼んだら、ダスキンが来る前に奥さんが掃除をし始めて喧嘩になった話をしていました。

「わざわざお金を払ってプロに頼んでいるんだから無駄なことはやめろ」と言う伊集院に対して、奥さんは「掃除していないところを見られて主婦失格と思われたくないから、少しはキレイにしておきたい」と答えたそうです。その気持ち、わかるなあ。

 

これらを見栄っ張りの非合理的な行動ととるか、モラルの高さととるかは人それぞれですが、どちらにしても「アレを何とかしないと死んでも死にきれない」というものをあえて持っておくのも、ある意味健康法のひとつかもしれません。

ただし、何とかする前に本当に寿命が尽きてしまった場合の責任は負いかねますが。

 

 

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ところで、そういうことがあったので、昨日は、このブログにもたびたび登場する、私が以前気になっていた人と久しぶりに会いました。  

kiki4141.hatenablog.com kiki4141.hatenablog.com

 

おみやげのお礼を渡したいから店に来てほしいというメールを何度か受け取っていたものの、そんな気になれずに放置していたのですが、義理を欠くのはよくないなと思い直して行ってきました。

いやあ、気まずいのなんの。

ユーミンの名曲の歌詞になぞらえるのは畏れ多いですが、まさに「二人の言葉はあてもなくさまよう」状態。

好意を抱いていた時はあんなに話が弾んで、時間もあっという間に過ぎるようだったのに、興味を失った今ではまったくどうでもいい。にもかかわらず、表面上の友好関係はキープしておきたいから空疎な言葉ばかりが並んで、いたたまれない雰囲気に。他のお客さんが来て、帰るきっかけができた時は心底ホッとしました。

でも、帰りがけにお店の人が言った「また連絡します」という言葉をちょっと気にして、メールをチェックしてしまう自分もいるんですよね。。。

 

「また連絡する」と「いつか使う」は、ほぼしないと同じ意味だとわかっているのになあ。

 


Yumi Arai - 翳りゆく部屋 (1976) [Japanese Baroque Pop]

 

あとは寝るだけ

ブログ、今日ぐらい更新しようと思っていたのですが、昨日徹夜したせいで眠くてもう文字が書けない、、、。

ということで、せめて、まったく続きを書いていない長崎五島列島の写真でお茶を濁してみます。

 

この写真、ちょっとだけ、ミニチュア風写真で有名なフォトグラファー、本城直季っぽくないですか? 

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 本物。

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ん? んー、…まあ、直季2%ぐらい?

 

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いや、やっぱ0%やわ。全っ然ちがう。当たり前やけど。

すごいなー、本城直季。 

 

 

寝ないと正常な判断ができなくなりますね。

日曜日にabemaTVでやってたけど、ナスDは本当に人間なのだろうか。 

abema.tv

 

まあ、こういうものを仕事もせずに6時間しっかり観てたせいで、徹夜する羽目になっているのだけども。

まだあと4日間見れるようなので、もしよければ。

 

 

君は僕を忘れるから、その頃にはすぐに君に会いに行ける

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まずはお礼を

このドン底日記も1ヶ月半がたち、読者が200人を超えました!!

う、嬉しすぎる…(´;ω;`)

 

正直、まったく期待してなかった展開に、驚くやら戸惑うやら。

特に、直近の記事は人が一番興味を持たないと言われている夢の話だったにもかかわらず、たくさんのスターをいただいて恐縮です。 

kiki4141.hatenablog.com

 

あの記事は、私が定期的に見る夢の雰囲気にぴったりだった西淑さんのイラストと、天才バンドの曲のおかげで、ずいぶん繊細でロマンチックなテイストになりました。

たいていはドタドタと騒がしく、おしゃれでも知的でもない生活を綴っていますが、よければ、これからも覗きに来てください。

 

 西淑さんのイラストは、こないだ買ったこの本から。

なくなりそうな世界のことば

なくなりそうな世界のことば

 

 

スターやブックマーク、コメントなど、自分の書いたものにダイレクトに反応があることにとても励まされています。

なかでもフェスの記事について「会場の空気感が伝わってくる」というコメントや、夢の記事について「夢で続きを見るほど楽しい思い出だったんですね」というコメントをいただいた時は、とても嬉しかったのと同時に、こんなに的確で人柄が表れるような言葉を私も持っていたいと憧れました。

作家の向田邦子が渋谷駅で切符を買おうとして窓口でうっかり「渋谷1枚」と言ってしまったら、駅員が穏やかに「タダですよ」と返答し、その言葉の粋さにほぉーっとなった話を本に書いていましたが、まさしくそんな感じです。

よくわからなくなってきましたが、とにかく、読んでくださってありがとうございます。皆さまに感謝しております。

 

 

さて、最近の話などを。

婚活パーティーでの怖い話

約1年ぶりに婚活パーティーに申し込んだところ、女性の数が足りないから別のパーティーにも無料で参加しないかと言われて1日2回パーティーをはしごしました。

まあ、チャンスが増えるのはいいことだと思っていたら、2回目のパーティーに参加していた男性の半数が1回目のパーティーと重複していて、もう笑ってごまかすしかないというトホホな結末に。

重複してた中には1回目でマッチングした相手もいたからね。お互いさまだけど、しょっぱいですわ。

 

こうなったら、いかにこの無為な時間を楽しむか。

いや、無理でしょと自分でも諦めていたんですが、希望の光が見えたんですね。

それは、怪談。

相手と実のある話をする気もないけど、黙っているのも気詰まりという時に怖い話を聞くっていう方法、意外とアリでしたよ。リアクションもとりやすいし。

私に長野県の旅館で起こったという話をしてくれたAさんも重複組でしたが、持ち時間をフルに使って披露してくれた渾身の怪談がとても気に入ったので、誰からも望まれていないのは承知の上で、紹介したいと思います。

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それは夏のことでした。

Aさんと友人は長野県までツーリングに出かけたのですが、いつも宿は現地で探すスタイルでした。ところが、夏の長野は観光客でどこもいっぱい。散々、満室と断られ続け、今日はもう野宿かと覚悟した時に1軒だけ古びた旅館が空いていて、泊まれることになりました。

通された部屋は離れになっていて、薄暗くて湿っぽい雰囲気でした。なぜか客がいない宿、そして陰気な部屋。Aさんはかなり嫌な気がしましたが、1晩だけ我慢すればいいと思って、疲れて先に寝ている友人を置いて、大浴場に行きました。長い廊下を歩く自分の足音、ガラガラと浴場の扉を開ける音、誰もいない湯船に入る音、辺りがシンと静まり返っているせいですべての音が大きく響いて妙に落ち着かない気持ちだったそうです。

浴場は男湯と女湯が壁で仕切られていて上部が開いている、銭湯のような造りでした。女湯の方は真っ暗。とにかく早く汗を流して出ようと思っていると、不意にパチっと女湯の灯りがつきました。でも、その前に女湯に向かう足音も戸を開ける音もしなかったし、じっと湯船に浸かって様子をうかがっていてもまったくの無音。どういうことか考えているうちにどんどん怖くなってきたAさんは体も洗わずに浴場から飛び出して慌てて部屋に帰りました。途中で女湯を見ると灯りは消えていたそうです。

今のはなんだったんだ、と思いながら部屋を見渡すと古い鏡台が目についたAさん。何かに操られるように手が勝手に動いて引き出しを開けると、中は空っぽで、ただ、女性の長い髪の毛が2、3本入っていました。

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この後、尼さんが出てきて、これは旅館で心中した女の霊でどうやらAさんに取り憑いてしまったとわかるんですが、明らかに嘘くさい結末部分はなしとしても、結局、Aさんは何も具体的な体験をしていないんですよね。霊を見たわけでもないし、何かされたわけでもない。なのに、いかにもな雰囲気だけが伝わってくる。

これこそ、ゴシック文学の真髄ではないでしょうか。

 

これを稲川淳二が語ったら、どんなに風情のある話になるだろう。。。

昔は早口で多少聞き取りづらかった稲川淳二の怪談も、今では円熟味を増してさながら落語の名人芸のよう。

私は夜な夜なその名人の話術に聞き惚れているのですが、なんとAさんも「寝る前に稲川淳二の怪談を聴く」というではありませんか!

さらに、稲川淳二オノマトペがいかに音感的に素晴らしいかという話で意気投合。

そういえばAさんは1回目のパーティーでも私に高評価をつけてくれていたし、今回も私を選ぶと言ってくれている。これは考えてみてもいいんじゃないか、と思ったのですが、、、

ひとつだけ問題が。それは、

 

私が約1年前に参加した婚活パーティーでもAさんは参加していて、その時も私を選んでくれたことを本人がまったく覚えていない。

 

結局、誰と出会い誰を選んだかも記憶に残らないほど婚活パーティーに行きまくっているAさんが一番怖いというお話でした。

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おまけ


ユニコーン 『すばらしい日々』

 

ユニコーンすかんちの『恋のマジックポーション』もカバーしてるんですが、民生が完全に曲を自分のものにしていて、聴くたびに感嘆のあまり笑ってしまいます。この頃の民生のかっこよさといったら!

目の前で本家を凌ぐほどの完コピをされたROLLYは「ユニコーン、うまいなあと思って見てた」そうです。いい話だけど、少し切ないですね。

 

おまけのおまけ


UNICORN 「恋のマジックポーション」